平成22年2月、地福地区内で唯一のスーパーが閉店しました。
地域の高齢者は、当時テレビや新聞で目にすることの多かった「買い物難民」「買い物弱者」という言葉と自分たちの置かれた状況を重ねて不安を募らせていました。
人の心に芽生えた不安は、少しづつ人の心を閉ざし孤独へ向かわせていきます。当時、地福地域の住民はお店がなくなったことをきっかけに地域の将来に不安を募らせ、いつしかネガティブな思考が地域に蔓延していました。
買い物課題に対する対処的アプローチが地域を疲弊させ、地域のモチベーションを低下させたのです。
そこで、我々はピンチをチャンスに変えるべく、地域の将来ビジョンを描き、地域拠点を核とした課題解決のしくみを構築することを提案しました。
「こんなことができたらいいな」というワクワクするような未来を共有することで地域のモチベーションを変化させたのです。